アフタースクール (角川文庫 ゆ 8-2)の画像 運命じゃない人の画像
5月24日公開初日の『アフタースクール』を
池袋HUMAXシネマズ4にて鑑賞。
アフタスクールの監督の内田けんじの
前作の作品『運命じゃない人』があまりにも
よかったからだ。
『運命じゃない人』の過去の記事は↓
http://www.mypress.jp/v2_writers/johndeai/story/?story_id=1350356
最後に大どんでん返しがあると映画の宣伝でも
言われているようにネタバレを聞いてしまうと
面白さが半減するので、これから見に行く方は
なるべく情報に接しないで観て頂きたい。
中学教師の神野の元に同級生と名乗る
北沢が訪ねてくる。
北沢は神野の幼なじみである木村を探している。
こうして、壮大な木村探しストーリーが始まる。
内田けんじの映画のいいところは綿密さ。
映画の中で何気に登場する登場人物にも
それぞれ人には事情がある。
これがうまく描けている。
自分としては前作の『運命じゃない人』の方が
抜群に良かった。
ただ『アフタースクール』もジャニーズがやっている映画よりは
豊かな映画体験与えてくれますよ。
自分が感じたのは『アフタースクール』は『運命じゃない人』とは
真逆だと感じた。
真逆というのは『運命じゃない人』がありえない偶然性は
実は世界に溢れているという事を描いているとすれば
『アフタースクール』はある権力による社会のある種の必然性を
描いているように感じた。
社会システムの上で踊らされている我々は権力の
思い描くストーリーに導かれる!?
もちろん映画では、綺麗にある結果に向かって
必然が成就していくわけでもなく、
思いがけない
偶然もあるが、その偶然より必然の方が強いという
ニュアンスが感じられた気がする。
敢えて真逆を作ったかのような内田けんじの
作品は前回が一般的な評価を得られていないが、
偶然性を描くより必然性を前面に押し出す
予定調和的な映画さえ作れば娯楽映画として
成功するという内田けんじの皮肉が垣間見れた
気がするが、考えすぎか。