小川洋子さんの作品。
8つの作品の短編集になっています。
書店でなにげなく手にとって購入してみた小説なんですが、とても引き込まれました。
シュールレアリズムというんでしょうか。
ひとつひとつの物語は静かに淡々と、日常にひそんだ小さな非日常を切り取っています。
空虚な安らぎ、歪みや恐怖。
だけど決して不快ではなく、ふと意識を向ければいつでもそこにある。
そんな世界観です。
なんといっても言葉の表現が素敵。
芸術的な文章を書くかたですね。
収録作品
「飛行機で眠るのは難しい」
「中国野菜の育て方」
「まぶた」
「お料理教室」
「匂いの収集」
「バックストローク」
「詩人の卵巣」
「リンデンバウム通りの双子」
好みの作品に出会えたのは山田詠美さんの作品以来かも。
今は同じく小川洋子さんの短編集「刺繍する少女」を読んでいます☆
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